家庭の中での工夫
ちょこちょこ出てくる一号への『英語』育児。
二号が産まれ、心も体も疲れきり、今まで世界一かわいいと思っていた娘に対し、塩対応になってしまった私。
まだ一才半だというのに、『お姉ちゃん』を求め我慢させてしまう…
大きな声を出してしまう…
感情的に怒らないようにするにはどうしたらいいか…と思ったときに、
『しつけを英語でしよう』
と、閃きました。
私は英語ができないので、
【感情でとっさに出てくるのは日本語だけ】
なので、
【感情的に怒らないために、言いたいことをわわざわざ英語のカンペを見ながら言う】
ことにしました。
オモチャ片付けて!
気をつけて!
ちゃんと座って!
静かにして!
走らないで!
普段よく注意することをよく使う場所に貼ればいいんです。
感情的にはならないし、英語は覚えるし一石二丁。
そしてこのときに気がついたこと。
日本語では勝手に娘に注意の意味もなんとなく伝わっていると思っていましたが、つたない英単語で色んな注意をしていると、果たして子供に本当の意味は伝わっていないのじゃないかな…と。
『車が危ないから道路は走っちゃだめ!』
『危ない!』
と、精一杯伝えていても、それはやっぱり感情がプラスされて危機感を伝えているだけで、テンション低めの英語でそれを伝えても、それはただの【言葉だけ】だと感じたんです。
そこで、私はまだ小さかった子供たちにも、必ず時間をかけてどんな背景があって、なぜ注意しなければならないのか、そうすることでどうなる可能性があるのかを伝えるようにしました。
そして、最終的な答えは【二択にして】子供自信に考えさせ、声にして言わせました。
オモチャが当たっても痛いのに、車はもっと固いこと。
ただ転ぶより走って転ぶ方が痛いのに、もっともっと早い車にぶつかったらもっともっと痛いこと。
手や足がとれてしまったら治せないこと。
隠れん坊の上手な子供たちは、車から危険がないか探している大人でもなかなか見つけられないこと。
ママを覚えている頭をぶつけると、ママのことを忘れてしまうかもしれないこと。
そして、そうならないためにあなたはこれから車がいるところで
『走る?』『走らない?』
『手をつなぐ?』『つながない?』
車がいる道路では
『遊ぶ?』『遊ばない?』
お約束を守れなくて子供が怪我したらママは
『悲しい?』『悲しくない?』
車のことや危険なことに限らず、物事の一つずつを丁寧に丁寧に話しました。
具体的に知っていることと比較しながら、だんだん想像力を膨らませ、聞き出したい答えに導くようにしました。
そして答えを考えさせ、自分の言葉で言わせました。
感受性の豊かな子供たちは、意味がわかると体全体、感情いっぱいに反応しました。
息子はお母さんは自分達を大切に思っているから『危ない』と言ってくれていたんだと思うと、それを受けて泣いていました(笑)
目の前に作ってくれる人(生産者)がいないからと、食べ物を大切にしなかった、と反省しました。
色々な物や、色々な決まり、すべてのことには背景があって、意味があって創られたことだと、子供ながらに理解していきました。
もちろん小さいから、忘れてしまったり、感情で突っ走ることはあっても、合図があれば思いだし、我に返りました。
その思い出すワードが今まで言っていた【注意する言葉】だったんです。
ちゃんと『危ない』を【危ない】と思って立ち止まれるようになったんです。
ちゃんと『ありがとう』を【ありがたい】と思えるようになったんです。
子供たちは今でも、どんな小さなことでもありがとうと言ってくれます。
家に帰ってきたときに鍵を開けただけでも、ご飯の時にお茶をついだだけでも、とにかく
【やってもらって当たり前】
ということはありません。
裕福にお金や物をばかりを愛情だと思って与えていると、やがて与えてもらえないことが不満になり、与えてもらっても喜びはさほどありません。
我慢させるということではなく、感謝する心を育ててあげれば、子供の心もどんなことでも満ちてくれます。
みなさんの子供が豊かな心で満ちますように。
🐔満🐣